介護が終わるその日まで

たまには愚痴を溢さずに1日を送りたい

覚悟

在宅介護の覚悟とは

 

どんなに理不尽な場面でも

文句ひとつ言わず

被介護者が穏やかに過ごせることを優先し

自分をひたすら消耗するということなの?

 

 

大袈裟な訴えや

確保した時間内の呼び出し

緊急なのではないかと慌てて駆けつけて

緊急だったことなどない

 

呼び出しボタンを押せば

文句は言われるかもしれないが

すぐ来る都合のいい相手だと思っている

 

タダ働きの住込みの家政婦がいるとでも思っている

 

入院すれば在宅の有り難みがわかるでしょうと看護師さんは言ったけれど

病院は不自由だと思っただけで

在宅の環境に感謝を感じて帰ってきたわけではない

 

家のほうが我が儘を振りかざしても

専属の召使いがなんでもやってくれるから

都合がいいに決まっている

 

ありがとうも感謝しているの言葉も

私の耳には白々しく聞こえる

草取り

家の中に居たくなくて庭の草取りをした

 

雑草が少ない庭で2時間

地面の下には芽吹く季節を待つ根がびっしり

土を掘り起こしては根をつまみ上げる

 

草取りは何も考えなくていいかと思っていたのに

急に涙がこみ上げてきて嗚咽に変わってしまった

 

近所の目があるからどうにか落ち着かせたけど

泣きじゃくりそうな気配に慌てた

介護鬱…

 

謝ればいいと思っている

夕飯時調子が悪いと言い薬を飲んだ

時間をおいて食事はどうするかと聞いたら

要らないと言うからお風呂に入り

ドライヤーをかけていたら呼び出された

 

お腹が空いたから食事を出して欲しい

ごめんね

 

ドライヤーが終わるのを待ってと言ったものの

待たせるのもかわいそうかと思い

急いで仕度して提供した

 

食事は介助が必要になっているけど

朝は自分で飲み物を飲めているから

ほぼ液体にしたおじやを出して

自分でゆっくり飲んでと置いてきた

 

介助となると立ちっぱなしで20分はかかる

勘弁して欲しい

 

いつも謝りながら絶対に自分の要求を押し通す

 

他人にはお嫁さんには感謝していると言う

 

感謝しているかもしれないが

自分のしていることがどういうことなのか

感謝している人にとる態度なのか

感謝されているなんて感じたことがない

 

自分で出来ないから自分がしたいことを

私にやらせる

絶対に我慢も譲歩も配慮もしない

 

謝る前に考えたらいい

謝ればやってもらえると思っている

 

 

私は申し訳ないと言っても休みをもらうことができないのに

 

自分のために時間を使うことに断りが必要な

この現状が苦しくて仕方ないのに

 

他人の犠牲なしに生きられない人が

平気で他人に犠牲を強いるのが介護なのだろうか

 

在宅介護の覚悟とは

それを黙って受け入れることなのだろうか

 

私が甘えているだけなのだろうか

 

 

自業自得

散々人の言葉に耳を貸さず我を通してきた義母

 

主治医、看護師、訪問医、ケアマネ

皆さんがこれからの生活が少しでも苦痛なく過ごせるようにとアドバイスしてくれたにもかかわらず

目先のことしか見えず

その時自分が楽になることを選んできた

 

後で困るよと言っても

今こうしてもらわないと嫌だ、困ると主張を続けてきた

 

寝たきりになり褥瘡が出来はじめている

痩せてきて骨が当たるから痛みもある

 

介護ベッドの利用を始めるとき

何度も落ち着かないと私を呼び出しては

自分の使っていたベッドへ移し変えさせられた

80kg以上あるベッドをひとりで移動させられた

 

マットレスも介護用は嫌だと複数試した結果

自分が使ってきたマットレスを使うことを押し通した

 

入院中もそのマットレスを持ってこいと言って届けた

 

思い通りにするために大袈裟な嘘をつき

人を動かしてきた

 

その結果、褥瘡も進行

寝る姿勢も固まったままで足は曲がらない

自分で動かす筋肉も弱ってきている

 

何も考えず

その時楽なことを選び

困れば人に何とかしてもらえばいいと思っている

 

そんな姿を見続けてきても

苦痛を取り除いてあげるために4時に起こされる

 

死に行く人に鞭打つことをしてはいけないという良心が私を苦しめる

 

人生の終わりを穏やかに迎えさせることだけが優先される

 

器が小さく覚悟が足りない駄目な人間なんだと

自分の不出来を突きつけられる

 

自己主張する義母と同じなのだろうか

 

私は自分を守り切れるだろうか

私が壊れるのと介護が終わるのと

どちらが先になるのだろうか

 

絶不調

介護を投げ出さないと決めたものの

ここ最近はモチベーションを保てずにいる

 

笑顔で軽口がたたけない

 

やらなければならないことは

きちんとこなしている

それだけ

 

自分の機嫌は自分で取らなければいけないと

頭ではわかっていても

今は難しい

 

それが出来ない今の自分が嫌

自分のことが嫌いになっていく日々がつらい

これまで嘘をついたことがないとは言わない

 

婚家の女性陣は自分の利害のために平気で嘘をつく

しかもすぐわかるような嘘

 

少し前に義姉と連絡がとれなかったことがある

義母が電話をかけても繋がらないから

私に連絡が取れるようにしてほしいと言ってきた為

私が電話をかけたが繋がらない

すると義母のLINEに

電話が壊れていて通話が出来ないという

誰からの電話も通じないと

SMS、LINEは問題なかった

 

相続の件で自分が相続できるはずだった土地を半分に減らされてから

気分を害しているらしい

 

おまけに介護が不十分だと弟に責められた後

 

へそを曲げているのが理由としか思えない行動、発言が続いていた

 

 

ここ最近義母の調子が悪く

頻コールと配慮に欠いた発言に私は無愛想な日々

義姉に電話して手伝ってほしいと伝えたらしいが通話出来た

 

義姉からSMSで

母から電話があったが調子が悪いのかと

 

え?

通話出来ないって言ってたのに?

電話が壊れていると私にも言ったのに?

 

修理したと言えば納得するとでも思っているのだろうけど…

 

仕事をしている人間が電話の不調を放置できるとは思えない

 

嘘をつくならもっと緻密につけばいいのに

 

これまで義母もこうしたすぐバレる嘘をついてきた

その度に私は本当に嫌な気持ちにさせられてきた

親子は似るものでしょうが

こんなところまでそっくり

 

すぐバレる嘘をついて人を動かそうとする浅はかさ

馬鹿にするのもいい加減にしてもらいたい

困ればいいのに

訪問看護師さんや訪問医の先生、ヘルパーさんは介護される人に対して手厚いケアをしてくださいます

 

こういった職業の方々は志しがあり

真摯な姿勢で職務に邁進されていることを目の当たりにする環境となって改めて尊敬する日々です

 

 

勿論サービスとして対価が生じるから

利用者は当然の権利として要望要求が許される

 

私は無償奉仕

しかも日常に組み込まれた介護に対して

感謝の気持ちは置き忘れられていく

 

 

自分では何も出来ないから

やってもらわないとどうしようもない

 

そうじゃないんじゃないかと思ってしまう

認知の症状が出ていないなら

配慮も遠慮も可能なのではないかと思ってしまう

 

衰えていく自身をもて余すのは理解できるから

できるだけ希望に添うようにしている

 

息抜きも寝不足もどこで補えばいいのか

たまには休んでくれと一度も言われたことはない

私が倒れたら面倒をみてくれる人がいなくなるから困る

自分だけが困る

 

いっそ困ればいいのに